更新日: 2018.02.15 14:33
【GRM】Formula NIPPON Rd.6 Motegi ロイック・デュバル2位表彰台
Formula NIPPON Rd.6 Motegi
09/Aug/2009
ロイック・デュバル2位表彰台、シリーズランキングトップを死守!
全9戦で争われる2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポンも残すところ3戦となり、その第6戦が8月8~9日、ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。
GRMドライバー、ロイック・デュバルはここ2戦連続でポールtoウィンを決め、好調さをアピールしている。前戦鈴鹿ではシリーズランキングでついに首位(37ポイント)に躍り出たロイック。この終盤の1戦には3連勝を目指して挑んだ。
その初日となる8月8日(土)、NAKAJIMA RACINGのNo.31ロイック・デュバルは1時間にわたる朝のフリー走行で、2位に0.9秒の差をつけてトップタイム(1’34.439)をマーク。その余勢を駆って午後の公式予選へと進んだ。 公式予選の開始時刻は14:20。天候は曇り、気温27℃(路面温度35℃)。予選はノックアウト方式が採用され、まず上位11台を選抜するQ1(20分間)がスタートする。ここでは中古タイヤのみで5ラップし、1’34.824のトップタイムをあっさりマークしたロイックは文句なくQ2へ。しかし、上位8台を選抜するQ2(10分間)では同じく好調な仕上がりを見せているチームメイトNo.32の小暮卓史(1’34.295)に0.093秒及ばず、ニュータイヤでのアタックで2番手(1’34.388)となった。そして、1位から8位のグリットを決定する最終Q3(10分間)。ロイックは小暮のタイム(1’33.979)に0.133秒及ばず、2番手で公式予選を終えた。
ロイック・デュバル
「マシンは良かったんですが、Q3ではタイヤの温まり方のせいか、1コーナーが若干アンダー気味で、その分0.1秒ほどタイムロスが生じてしまいました。でもポールとは僅差なので勝負は明日! マシンは競争力が高く、フィーリング、バランスともとても良いので、好スタートを決めてチームメイトであり、良きライバルのコグレと存分に戦い、チームに良い結果をもたらしたいと思います。」
迎えた8月9日(日)、朝のフリー走行からツインリンクもてぎの上空は薄曇りとなった。決勝レースのセッティングを確認したロイック・デュバルをはじめとするトップフォーミュラのドライバー13人は、刻々と迫るレースまでの間、ピットウォークやグランドスタンドの応援席を訪問する等、多くのファンとの交流を楽しんだ。
そして、いよいよ14:30、52ラップに及ぶ決勝レースがスタートした。天気はうす曇のままだが、雨の心配は無さそうな気配だ。
フロントローインサイドからスタートしたNAKAJIMA RACINGの31号車、ロイック・デュバルはやや出遅れ、オープニングラップでは3番手にポジションダウンしてしまう。しかし、レースをリードし始めていた32号車にジャンプスタートのペナルティが科されたため、5番手からロケットスタートを決めた36号車(PETRONAS TEAM TOM’S, アンドレ・ロッテラー)を31号車のロイック・デュバルが僅差で追う展開でレース序盤が進むことになった。2台は1分39秒台をコンスタントに刻みながら、3位以下に40秒近いギャップを築いて行く。36号車と31号車の互角の勝負はレース中盤まで続いた。
そして31周目、なんと0.5秒差だったトップ2台が同時にピットイン! しかし、36号車のタイヤ交換と給油のピット作業が20.8秒だったのに対し、給油量が多い31号車は24.6秒を要したため、コースに戻ったロイックは、トップのアンドレ・ロッテラーに約8秒の差をつけられてしまった。ここからNAKAJIMA RACINGのフレンチドライバーは、1分38秒台で怒涛の追い上げを見せ、トップとの差をじわじわ縮めて行く。残り10周となったところで1位と2位の差は5秒弱。しかし、ロッテラーも安定したドライビングで後方のロイックとのギャップをコントロール。結局、ロイック・デュバルはロッテラーに2.259秒及ばす2位でチェッカーフラッグを受けた。
この結果、ポイントランキングでは首位の座を守り、2位ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL No.2)との差を6ポイントとした。
ロイック・デュバル
「今日のレースはスタートがすべてでした。チャンピオン争いの上でペナルティは絶対に許されないことなので、隣のチームメイトのジャンプスタートの動きを感じた瞬間に、自分のスタートをこらえ、スタートのタイミングがずれてしまいました。序盤、僕のペースも悪くなかったのですが、ハイスピードコーナー(第2コーナー出口とS字)ではアンドレに引き離され、彼をパスすることはなかなか難しいと感じたので、ともかくミスなくレースを進めることに集中しました。また、ピットストップのタイムも36号車より長くかかったので、後半はチャンピオンシップのことを考え、リスクは避けて2位を確実にゲットすることにしました。ブレーキのヒートアップも心配でしたしね。ですから2位の結果に満足していますし、ランキング首位をキープできて良かったです。残り2戦もべストを尽くします。応援をどうぞ宜しくお願いします!」
次戦フォーミュラ・ニッポン第7戦は8月29~30日、大分県のオートポリスにて開催される。